ホーチミン市は、農村部労働の職業訓練への呼び込み、また訓練生への就職斡旋にも苦労しています。
ホックモン県向こうのタントイニーコミューンのヅティーホンヌウン副長によると、農村部の労働者は低収入で不定期な職には就いていますが、職業訓練コースの受講や転職は望んでいないとのことです。
彼女のコミューンでは、美容師、運転手、ベビーシッターなど様々な訓練コースを開講していますが、受講者はほとんどいません。
ビンチャイン県のビンチャインコミューンヴォレフィヴー副長は、「農村部の労働者は家計のやりくりができれば低所得でも満足なのです」と、話しました。
「彼らの多くは生活するのにちょうどくらいの賃金を稼いで暮らすのです。」と続けました。しかし、彼らは一家の大黒柱として、職業訓練コース受講のために現在の仕事を辞めてしまうことを案じていると、同副長は指摘します。
「訓練生は費用や旅費の補助はもらえますが、家族を養うには十分ではありません。」
「コミューンでは今年、281人の農村部労働者を対象に職業訓練コースの受講を割り当てましたが、やって来たのは33人だけでした。」
「33人のうち10人が農業関係の訓練コースを受講し、残りは、IT、自動車運転、自動車整備および修理を学んでいます」と話しました。
労働傷病兵社会省ビンチャイン県支部グエンティリエム部長によると、若者の農業コースへの興味は薄く、農業部門の若手労働者の不足を招いているとのことです。
同県農村部で野菜や、蘭、観賞魚を育てている人々の多くは高齢で、若者はレミンスアンや、ヴィンロックの工業団地、ポウエン社などで働いています。
ホーチミン市人民委員会は、2017年から2020年の間に農村部1万3千の人々に職業訓練を行う計画を発表しました。
訓練終了後は、少なくとも、彼らの80%への就職斡旋を行うか、元の仕事をより良い賃金で継続させることを見込んでいます。
この計画は、ホックモン、クチ、ニャベ、ビンチャイン、カンザー、ビンタイン、ゴーバップ、トゥードック、ビンタン、第8、第9、第12の、12の行政区で実行される予定です。
今年からの5ヵ月で、合計3千8人の農村部の人々が職業訓練を受けました。
リエム部長は、短期の職業訓練コースでは企業が求めるレベルの技術の習得には至らないと話します。
職業訓練センターの設備や生産技術の進歩が実際の業界に追いついていないのです。
労働傷病兵社会省ホックモン県支部ファムコンタン部長によると、県内で1千を越える保育施設で必要とされているベビーシッターの訓練を、100人近くの農村部の人々が受講することになります。
昨年は55人の訓練生が私立の保育施設に就職できたと、同部長は話します。
企業からの要求次第では、約670人が繊維・衣類部門で働くための訓練を受講するだろうとのことです。
労働傷病兵社会省ホーチミン市支部グェンヴァンラム副部長は、地方自治体が企業や労働市場のニーズに合った訓練コースを提供するべきであると述べます。
コミューンの政府機関は企業が求める労働のカテゴリを知った上で訓練を提供し、労働市場に労働者を導く必要があるのだと。
同支部では市の機関に、農村部の人々が職業訓練コースを受講し、より良い職に就けるように、訓練生の家族へのさらなる経済支援を勧めています。