ベトナムのエビの生産は国家経済の第一戦力になりうるにもかかわらず、この部門では小規模生産の問題や種エビの限界に瀕していると、農務省水産総局のトゥランディンルア
ン副局長は述べました。
ルアン副局長によると、ベトナム全体で1千8百ある種エビ生産拠点のうち、粗末な品質管理のせいで品質と生物学的安全基準をクリアできなかった業者が多数出ているとのことです。
ベトナムでは、バナメイエビの種エビの90%以上が輸入されてますが、クルマエビは天然物を捕獲しているそうです。
副局長と同意見を持つNGベトナム水産会社のレアインスアン取締役社長は、ベトナムの種エビ生産拠点の生産量は十分だが、品質に欠けており、エビ生産部門の発展に深刻な影響を及ぼしていると話します。
「エビ養殖技術と設備基盤は脆弱で、広く行き渡っておらず、生物学的安全基準をクリアし、大規模生産に見合うような高品質の種エビを生産できずにいます。エビの品質が値段に見合っていないのです。」
「ベトナム当局が種エビ生産場を抜き打ち検査して、A、B、Cの3段階のランクに分類するところまで踏み込むべきです。そうすれば消費者もエビの品質を知ることができます。」
「養殖業者は一流のエビ生産場の種エビを購入して、エビの養殖をしながら種エビの品質を観察し続けるべきです。」と同社長は述べました。
トゥランディアンルアン副局長は、問題なのは、小規模のエビ養殖場が高品質の種エビ生産場と繋がることは難しいことだと話します。種エビは、工場から養殖業者に届けられる前に2、3の中間業者を通されるのだそうです。
養殖業者が高品質の種エビを手に入れ、コストを削減するためには、一流の種エビ選別業者と繋がりを持つ協同組合を作る必要があると続けます。
種エビの国内生産を向上させることは、科学技術や産業生産物の利用とともに大変重要な事だと、スアン取締役社長は述べました。
農務省によると、ベトナムのエビ産出量は世界第3位で、年間60万から65万トンとなるようである。
ベトナムは世界屈指のクルマエビ輸出国であり、日本やアメリカ、ヨーロッパなどの巨大な市場への供給国でもあります。エビの輸出による収益は2025年までに百億米ドルにまで昇ると
予測されています。